OpenDocumentフォーマット(略してODF)は、構造化情報標準促進協会 (OASIS) によりメンテナンスされている世界トップレベルの文書標準です。2005年、ISO/IEC JTC1 SC34により国際基準として採用されました。
あなたに合った製品を選びましょう
万能な製品はありません
OpenDocumentフォーマットは確実かつ簡単に、様々な製品やデバイスを超えて文書を交換できるようにするための包括的なソリューションを提供します。ひとつのベンダーや製品に縛られる必要はありません。状況に応じて「ベストフィット」するものを選ぶことができるのです。
グローバルスタンダード
私たちは世界中と対話しなければならない時代に生きています。顧客、従業員、市民、ベンダーなど多様な人々が、多様な環境(ワークステーション、ノートPC、タブレット、モバイル機器など)で作業しています。 ODFは機能面の妥協をすることなく、ドキュメントへのアクセスや共有ができる、最も簡単なソリューションです。

オフィス文書を確実に表示できる製品はもはやオフィスソフトだけではありません。.doc、.xls、.wpd、.pptのようなベンダーが作成したフォーマットにまつわる問題をなくしましょう。ODFのおかげでこれまでよりも簡単に、オフィス文書作成や文書活用のソフトウェアを開発することができます。
未来は今から始まる
信頼性
オフィスアプリケーションベンダーは生まれては消え、事実上独占であるマーケットリーダーでさえ市場から消えつつあります。その結果、それらの製品で作成した、貴重な何十億もの文書にアクセスできなくなってしまいます。 幅広く採用されている国際標準以外に、今から百年後でも利用できると信用できるものがあるでしょうか? OpenDocumentフォーマットは、あなたの文書が時の試練に耐えるための手助けができます。
ODFは業界全般にわたって、Microsoft、IBM、Googleのような大手商用ベンダーだけでなく、OpenOffice.org、LibreOffice、Calligra、Gnome Officeのようなオープンソースプロジェクトにも幅広くサポートされています。
スマートデバイス、スマートドキュメント
スマートドキュメントとは?
パッケージ化された高額なソリューションを利用する代わりに(種類、価格・品質、セキュリティ、アクセシビリティ面で)最も適した製品を自由に選べるということと、ODFの信頼性は、すでにOpenDocumentフォーマットを採用するのに十分な理由となります。それだけでなく、この標準を採用することにより、これまで以上に快適な利用環境を得ることができるのです。
ODFによって「スマートドキュメント」を作成することができます。アプリケーションやデバイスと統合するために、スマートドキュメントには文書機能を拡張するための構造化情報が組み込まれています。そのため、文書中にある誰かの名前についていえば、その人の名前をクリックすることで直接電話をかけることができます。もしくは、あなたのビジネスを知的に管理することを助けてくれる情報を含んでいます。
ウェブとの統合
事例:WebODF
ODFは、どのようにオフィス文書の保管すべきかという点を再考させてくれます。ODFは可能な範囲でWeb標準に基づいており、いくつかのユニークな能力を持っています。ウェブページを開くのと同じように、ちょっとしたjavascriptによって普通のブラウザでODF文書を開けることをご存知ですか?-プラグインやその他のソフトウェアをインストールする必要はなく、また、インターネット環境さえ必要ありません。他のどのオフィスフォーマットにもこのような柔軟性はありません。
簡単かつ低コスト
開発者の方々へ
ソフトウェア開発に使う言語はほとんど気にする必要はありません。-Java、Python、Perl、Ruby、C++、.net - あなたの開発するアプリケーションからドキュメントへのアクセスを容易にするたくさんのソフトウェアライブラリがあります。アプリケーションのリストを見てみてください。また、たくさんの既存のサンプルコードを試してみてください。
ODF 1.2の新しい点
OpenDocument Format v1.2では標準規格が大きくアップデートされました。5年間にわたる標準化作業の集大成です。主な新しい特徴は以下の通りです。
- 製品間の相互利用において、100%バグが無く信頼性の高い表計算の数式構文
- 改善された更新履歴機能
- スマートドキュメントのための柔軟なメタデータ機構
- 先進的な電子署名